ご相談の多い腱鞘炎の痛み
腱鞘炎の主な症状
腱鞘炎は手や指、手首などに炎症が起こる病気です。最初、軽い違和感からはじまって、動かしにくくなり、触れたり動かしたりすると痛みが生じ、やがて腱に近い関節の動きで大きな痛みが起こったり、腫れが生じてきます。
出産を終えた女性は、ホルモンバランスの崩れが原因で腱鞘炎になりやすいと言われています。育児で赤ちゃんを抱っこする機会が多いので、ひどい肩こりや腰の痛み、腕や手首の痛みに悩まされるケースがどうしても多くなります。
初産の場合、首がまだすわっていない赤ちゃんを抱っこするのは緊張する瞬間であり、そのため余計な力が入って負担が大きくなります。
腱鞘炎になって赤ちゃんを抱くと落とすのではと不安になり、抱っこができなくなるほどお悩みになってしまう方も珍しくありません。違和感があったらできるだけ早めにご相談ください。
炎症の症状は起床時にひどくなることが多く、不自然な形で固まっている場合もあります。温めることで徐々に動かせるようになりますが、悪化するとなかなか動かせなくなってしまいます。痛みが強くなると日常生活に支障が及びますし、安全が脅かされることにもつながりかねません。
細菌感染による化膿性腱鞘炎、指の腱が炎症を起こすバネ指、オーバーユースによって起こる狭窄性腱鞘炎、複数の原因によって起こる場合もあります。そのため、しっかり原因を見極めることが重要になってきます。
腱鞘炎を発症しやすいタイプ
オーバーユースによって起こる狭窄性腱鞘炎は、放置すると日常生活に支障が出てくるやっかいな腱鞘炎です。使い過ぎの反復運動によって起こるため、なりやすい職業がありますし、その場合、発症すると仕事に支障が出てしまいます。
アスリート
オーバーユースによる故障はアスリートに多く、スポーツ腱鞘炎という名前がついています。テニスやバドミントン、ゴルフなどのスポーツでは特に多く、たくさんのアスリートがスポーツ腱鞘炎から慢性的疾患まで進行させてしまい、日常生活に支障が出るようになって引退しています。
オフィスワーカー
パソコンやマウスを長時間、日常的に操作しているため、腱鞘炎になるリスクが高い職業です。最近では特に、マウス腱鞘炎が関心を集めています。マウス腱鞘炎の怖いところは腱鞘炎の症状だけでなく、体全体の歪みにも影響が広がっていくことです。手元の細かい作業を集中して行うこうした職業でも腱鞘炎は多く発生します。他にも細かな手芸などに熱中して腱鞘炎になるケースがあります。
家事子育てをする女性
出産後は特にホルモンバランスの崩れから腱鞘炎になりやすいです。家事子育ての負荷によって治りにくい状態が続きます。使い過ぎて大きな負担をかけないよう、違和感がある前に早めの休憩を取り、ストレッチをして筋肉のこわばりや血行を改善させてください。毎日入浴して体をしっかり温めることもおすすめできます。
当院の治療方法
手首や腕だけでなく、身体全体をみる
腱鞘炎などの治療は、手技によるマッサージ・鍼灸・超音波などの物理療法、様々な方法で症状の軽減ができます。
しかし、痛みの原因として負荷がかかりすぎているということがあるため、その負荷を解消しないと症状は再発します。
例えば、腱鞘炎の症状を一つ例にとっても、手首や腕を使う動作は、そのときの姿勢によって負担が変ってきます。産後の女性が腱鞘炎になってしまうのも、赤ちゃんを抱っこする姿勢によって、手首に与えられるダメージは変化するのです。正しい姿勢で正しい動作を行わないと、手首・腕にかかわらず様々な部位に負担がかかってしまいます。
桂はり・きゅう整骨院では、症状の軽減だけでなく、各関節・各部位の正しい使い方をお伝えしながら、普段の生活で気を付けて頂けるようアドバイスさせて頂いております。
スタッフからメッセージ
痛みの原因は、普段の生活を送る中での「癖・習慣」が起因していることがほとんどです。治療院で治療を行っても、症状が元に戻ってしまうのは、その原因を追究した改善方法が施されていないためです。
桂はり・きゅう整骨院では、「手が痛いから手を治療する」「足が痛いから足を治療する」という局所的な治療ではなく、身体の全身のバランスを考慮した治療を行っています。「他院で治らなかった症状が、当院の治療で改善した」という症例は、ほとんどがそのケースにあたります。
当院をご利用になる患者様には自分の身体と向き合い、日常的にもご自身でケアして頂けるようにアドバイスさせて頂いておりますので、お気軽にご質問頂けると幸いです。「痛み」は「身体からのサイン」です。そのサインにしっかりと耳を傾け、健康的な毎日を過ごせるように、私たちがサポートさせて頂きます。